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利休にたずねよ

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第140回直木賞受賞作品のようです

そんな情報もなく

ただタイトルに「利休」とあったのが目に付き 手に取った本です

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19歳の時 高麗より連れて来られた女に恋をしてから

秀吉のさしがねで 切腹に追い込まれ 死を迎えるまでの

利休の半生を 時間をさかのぼりながら 

それぞれの時代ごとに様々な人の視点から描いた物語です



全体の話としては 正直 それほどの感動は無かったのですが

各時代ごとのエピソードひとつひとつを読む時

まさに文章を五感で感じる

これは筆者の文章表現の巧みさなのか

そもそも 利休の美へのこだわりが やはり素晴らしい故なのか

茶碗や茶器の色形 茶室の様子 

茶を飲む前の膳や 茶と一緒に食す菓子の味

香 白檀の香り

風の音 風に揺れる木々の音 雷鳴 蝉の声 様々な自然の営みの音 

茶碗を掌で包んだときの感覚

それらが 実にリアルに伝わってきます


利休に関するエピソードが どこまで本当の話かは分かりませんが

茶の湯を通して プロダクト 建築 食 アート 人との出会い もてなし…

様々なものに対する美意識をつかさどった彼は

現代のプロデューサー もしくはアートディレクターの先駆け と言えます 

美しいものとはどのように決められるのか?と問われ

自分が美しいと言ったものだと 答えた利休

この作品を読んで あらためて興味が深まりました
by MITOO_OKAMOTO1 | 2009-07-21 01:15 | BOOK