カテゴリ:ART( 9 )

草間彌生

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草間彌生の創作において一貫したモチーフとなっている水玉。

水玉の背景に対して、水玉の対象(=草間自身の象徴)があるということは、

カメレオンのように、対象の存在を消滅させるのだと言う。

ウィキには、耳なし芳一が全身に経を書いて幽霊から身を守ったように、

草間が幻覚や幻聴から身を守る儀式であったと書いてある。
(草間は統合失調症であった)

…とは言っているが、実際に草間の水玉は見る者の精神を掻き毟るような、

かなりのノイズを含んでいるとボクは思う。

決して言われているような、ネガティブで後ろ向きなものには見えない。

むしろ、1957年、日本の古いしがらみと決別するため、

自分の作品を多数持って(それを売って生活費にするため)アメリカに渡ったり、

過激なパフォーマンス、反戦運動など、草間は常に強く行動し続けている。

優れたアートを生み出すことに全力を注ぎ、

自身が死んでもなお生き続けるアートを残したいと言っている。

草間彌生の水玉には、自身の存在を背景に同化させ消滅させるというより、

逆に世界を草間色で支配してしまおうという、ポジティブな意思を感じる。

つまり、草間が世界に同化するのではなく、世界が草間に同化する…そんな感覚。




…と、勝手に自由に解釈を膨らませるのが現代アートの楽しみ方。
by MITOO_OKAMOTO1 | 2011-08-09 00:12 | ART

川島小鳥

昨年末のBRUTUSの特集「写真はもっと楽しくなる。」で紹介されていた

川島小鳥さんという方の作品。

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佐渡島に住む友人の娘、未来ちゃんを撮ったものだそうです。

写真作品を見て、ある意味で、今までで一番衝撃を受けたかもしれません。

衝撃…?衝撃は表現違うか…?

一番大きくリアクションしちゃいましたね。

人にも見せたくなった。「これ、見てー」って。

アートとしての写真は、シャッターを押すに至るそれ以前の、

撮るものとの出会い、かかわり、みたいなところが

作品の中で多くを占める様な気がします。

特にこの作品はそれをはっきりと感じますね。

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もっと極端に言ってしまえば、作品は“未来ちゃん”自体であって

写真は、そのひとつの表現ツールに過ぎない。

そう言っちゃうと「写真家の腕は関係ないのんかい?」

ってことになっちゃうけど、いえいえ、

もちろん様々なもの、こと、人との出会いから作品となり得る素材に気付くこと。

その素材の最大の魅力を見つけ出すこと。

良い写真を撮るための関係性を築くこと。

そして最高の瞬間を、最高の表現で切り取ることにおいて、

良い写真は、写真家の力により生み出されることには間違いありません。

ポートレイトにおいては、被写体の人間力と写真家の人間力が重なることによって、

強い力を持った作品が生み出されると言うイメージでしょうか?

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この未来ちゃんの写真をまとめた写真集が、

ナナロク社から発刊されるそうで、ぜひ手に入れたい。

そして一人じゃなくて、誰かと見たいなぁ、これは。



…今年こそ、まじめに写真はじめたいなぁ。と思うのでした。


つぶやいてもいます。Twitter⇒OKAMITO1969

もいっこのBLOG⇒LIFE OKAMITO LIFE

【また無断転載しちゃった】
by MITOO_OKAMOTO1 | 2011-01-05 00:14 | ART

ART FRONT GALLERY

金曜日は代官山ヒルサイドテラス内にある

アートフロントギャラリーが新しくオープンした

ビューイングルームのレセプションにお邪魔して来ました。

ヒルサイドテラスと言えば、槇文彦氏はじめ、元倉真琴氏、プラネットワークスなど、

設計事務所も数社入居していますが、7~8年前に一度、仕事で元倉氏の事務所には

お邪魔したことがあります。

オープンしたビューイングルームは元倉氏の事務所と同じメゾネットのつくり。

明るい時間にお邪魔すれば庭の紅葉が楽しめたらしいのですが、残念ながら既に暗くて…

アートフロントギャラリーのなされていることは、

ただアートを売るだけではなく、

常に都市、建築、空間の中におけるアートの存在を提案されている。

美術館やギャラリーを飛び出し、より日常の場にアートを広げて行こうと言う

意思を強く感じさせていただいた。

アートにお金をかけると言えば、アラブの方達や、

最近ではやはり中国の方が増えているらしい。

が、アラブの大富豪だと「ここから、ここまでください。」の世界だそうです。

必ずしも、お金をかけること=アートを理解していることとは言えない。

日本人には、日本人の繊細な感性を生かしたアートの愛し方があるはず。



お土産に、「TOKYO ART & INTERIOR MAP」と

アートフロントギャラリーのカタログをいただきました。

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無断転載ですいません。ぜひ、中身をご紹介させていただきたい。

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↑この作品、非常におもしろい。

壁にランダムに埋め込まれたアルファベットや数字のピース。

横から光を当てると、人の横顔や少女の姿が壁面に浮かび上がります。

サプライズ。


ボクの好きなのはここらへんの感じ。↓

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他のギャラリーのカタログと違うのは、必ず見開きの右側に作品の写真、

左側にその作品が飾られている空間の写真がセットになっていること。

あくまで空間とアートのコラボなのです。



もうひとつお土産を…

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中身は何かと言うと…

お酒です。

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このパッケージデザインもアートフロントギャラリーが手掛けられたとか。

白い水引がきれいですね。
by MITOO_OKAMOTO1 | 2010-11-28 13:24 | ART

CENTRAL EAST TOKYO

こんな狭いTOKYOに住み 

毎日あちこち うろうろしながら

視野を広げているつもりで 実はぜんぜん狭い視野で

知らないことが たくさんある

28日の日経MJの記事で

「セントラルイースト東京」について知った

数年前 東神田でタオル製造卸を営みながら 町内会の束ね役でもあった鳥山氏が 

デザイン事務所ASYLの佐藤直樹氏に街の活性化について 相談を持ちかけたことをきっかけに

2003年 アート・デザイン・建築の複合イベントが開催された

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翌年以降もイベントは続き

今や 浅草橋・馬喰町・東神田・東日本橋 周辺には

アートやデザイン関係の工房・事務所が集まり 

アートギャラリーやカフェなども 多くできているらしい

そして そのエリアの名前自体が「セントラル イースト 東京」として

浸透しはじめている

家賃は安いが 雰囲気のある古いビルも多く かつ自由にいじれる

そういった物件に惹かれ 麻布や目黒から移って来るクリエイターも多いと言う




…すごいことだと思う

アートやデザイン それに関わるクリエイターの力で 街が生き返る

7月まで会社があった青山には 古くからアート・デザイン・ファッションが存在して 生き続けていた

既に完成されていて そこで何かをはじめても

真のクリエイティブではないのかもしれない…

8月に移転した 四谷界隈には 実は裏道におもしろいエレメントがころがっていたりする

さて 我々は この街で何ができるだろう

とりあえずは セントラルイースト東京を見に行ってみようか
by MITOO_OKAMOTO1 | 2009-09-29 19:22 | ART

谷内 庸生氏に会いに

紙の彫刻家(勝手にキャッチフレーズつけてしまいました) 谷内 庸生氏に会いに真鶴へ

こちらのブログ

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by MITOO_OKAMOTO1 | 2009-08-15 01:50 | ART

栗原一郎

素敵な絵です
栗原一郎さんと言う作家です
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by MITOO_OKAMOTO1 | 2008-01-04 22:22 | ART

鉄コン筋クリート

一応
ALLジャンルのデザインについて語るのが
こっちのBLOGのコンセプトなのですが
これは
あえて
こっちの方で取り上げたかった
「鉄コン筋クリート」
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アニメーションってここまで来たんだなって感想です
そして松本大洋さんの描く世界観…

本作品も含め 
スピリッツで連載されていたいくつかの氏の作品は
リアルタイムで読んでいたのですが
正直 当時はあまり好きな絵ではなかった
どちらかと言うと 古臭い お洒落ではない イメージだったのですが…

あらためて見ると
実は時代を先取りしていたと言うか
「今」 に合ってるなって感じします

サイバーパンクと呼ばれるジャンルがありますが
これもそれに属すのかな

あくまで個人的な解釈ですが
サイバーパンクの系譜をたどると
キューブリックの「時計じかけのオレンジ」があって
「ブレードランナー」があって
最近で言うと
「マトリックス」なのかな
それぞれの作品が
それぞれの時代の映像に革命を起こして
歴史に刻まれている

「鉄コン筋クリート」も
それらの作品に匹敵する存在感を感じてしまいました
言いすぎでしょうか?

ストーリー展開的には
後半 やや ダレますが

PLAIDによるBGMもカッコ良かった
(と言うことで早速サントラも買いました)
by MITOO_OKAMOTO1 | 2007-09-17 11:17 | ART

金刀比羅宮 書院の美

「自画像の証言」と同時開催していたのが
「金刀比羅宮 書院の美」香川の金刀比羅宮にある
円山応挙
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伊藤若沖
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岸岱 
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の障壁画や襖絵を見ることができます

写真もパソコンも無かった時代に
筆と腕だけで自然の造形物や生き物をこれだけ精巧に再現した
先人達の才能に感服致します

美術館で日本画を見ていると
なぜか妙に落ち着くんですよね
西洋美術ではダメなんです
日本画じゃないと
これって やはりDNAなんでしょうかね
お盆休み期間と言うことで
人も多めで ややうっとうしかったのですが
精神的な充実を得られました
by MITOO_OKAMOTO1 | 2007-08-18 18:53 | ART

自画像の証言

東京藝術大学大学美術館で開催中の
「自画像の証言」展を見てきました
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藝大では卒業制作で自画像を描く伝統があり
現在約5000点の自画像が収蔵されており
その内の約170点が展示されていました

縁あってお付き合いさせていただいている
日本画の先生の自画像が展示されていると言うお知らせを
メールでいただき これはおもしろそうな企画だと足を運びました
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基本的に絵は好きですが
好きだと言える絵は少なく
好きでない絵は逆に見るのが苦痛だったりします
例えば“音楽”や“映画”だって 好きだからこそ
好きな作品と出会った時は人一倍嬉しいけれども
嫌いな作品にはやはり人一倍嫌悪感を持ってしまったりするじゃないですか
絵の中では静物画や風景画よりも 人物画の方が好きです
「何かを感じやすい」気がするので
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最初の2枚 1898年の北蓮蔵と白瀧幾之助の作品にはじまり
村上隆さんや松井冬子さん等 現在第一線で活躍されている方
そして昨年の作品まで
色々な作家の自画像だけをこれだけまとめて見るのは勿論はじめて

時系列で見てみると
昭和20年代くらいまでは
基本的には“顔”を写実的に描く作品ばかりでしたが
昭和40~50年くらいから その表現方法は自由奔放に変化を遂げて行きます
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まったく“顔”が見えない図形(模様?)であったり
写真のコラージュであったり
8ミリカメラのテープ…
ただ真っ黒…
携帯電話…
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自画像は 
本来の「自分の内面・本質を表現する」と言う目的だけを守り
より的確に表現するために 
その手法については“絵を描く”と言うカタチにこだわる必要は無いのでしょう

もうひとつ 思ったこと
約100年間の自画像の変遷を見たとき
これだけ表現手法が変化を遂げたにも関わらず
そこに描かれる顔が“無表情”であるものが圧倒的に多い傾向は
時代を超えて変わらないということ…

あからさまに
笑っている顔 怒っている顔 悲しんでいる顔
を描いた作品は非常に少ないですね

もちろん画家達は それを描きながら
その時の様々な心の状態を表現しようとしていたはずです
幸せや苦しみ 悩み 希望 誇り きっと色々なことを
美術評というものを読むと 
絵を見ている人は 一見無表情なその顔から様々なことを読みとっています

実はその絵を描いた画家が語らない限り
その絵を見た人が感じたり読み取ったりしたものが
描いた方の思惑に合致しているかどうかって分からないですよね

見た人が見た人の感性でとらえるものが“芸術”だと言えば
それまでですけど

ふと
大爆笑している自画像や
激怒している自画像や
号泣している自画像が
もっとあっても良いのかな…
と思いました
あくまで個人的な感想です 
 

 
by MITOO_OKAMOTO1 | 2007-08-18 11:57 | ART