イプセ中延 谷内田彰夫/ワークショップ


モリモト賃貸集合住宅
「イプセ中延」の内覧会に行って来ました。
設計はワークショップ谷内田彰夫氏。
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打ち放しと鋼板の外壁。背景が曇天で残念。
オーバーハングしたフォルムが特徴的。
階高3.9m 天井高3.5m なので12階建ですが47mのボリューム。
全住戸ロフト付です。
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日本の集合住宅は2次元だけ考えて
3次元的つまり縦方向の広がりをあまり考えない。
(考えないとは言い過ぎ…)
きびしい法的な形態規制があり コストの問題があり 
かつメゾネットは住む側からも空間効率が悪い、
大空間の吹抜けは空調効率が悪いと嫌われる。
いずれにしてもプアな話ばかりです。
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天井が高い かつ大開口の空間があることで、
日々の生活は明らかに豊かになるはずです。
と、私は思います。
間仕切りや扉に使われた有孔パネルもその表情がおもしろい。
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高所恐怖症の人もいるだろうし プライバシーうんぬんと言う人もいるだろうが
でも開口は大きく 明るく と思います。私は…
ブラインド実装が良いですね。
この開口に住む人が好き勝手なカーテンを付けたら
外からの見え方が醜くくなってしまいます。
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塗装も無い屋外階段。でいーじゃないですか。
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この部屋は玄関を入って居室部分までが長めの通路状になっています。
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広めのロフトがあり ロフトから通路と玄関方向が見下ろせる。
住戸内での通路状の部分は無駄な空間とされがちですが
ある程度ワイドがあれば 特にこの場合天井も高いので
例えば天井まで棚をつくって本でも並べればライブラリー空間にもなります。
タイプによっては配管むきだしだったりしますが 
ロフトも開口に面しているとそれなりに快適で落ち着く空間。
足の短いテーブルをおけばパーティーだってできそうです。

最後に外観をいくつか
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現場には谷内田氏ご本人と 
ちょうど木下道郎氏が見学にいらっしゃってました。
by MITOO_OKAMOTO1 | 2008-05-25 15:08 | ARCHITECTURE
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