映画に限らず
現代アート 音楽 文学 など マニアを自負する人ほど あえて難解なものを好み 自分なりの解釈を構築し 同じ意見の人と出会うと喜び 異なる意見には 徹底的に対抗する傾向があるような そんな人達にとっては もうタイトルからして 不愉快な 「<映画の見方>がわかる本」 「<映画の見方>がわかる本 ブレードランナーの未来世紀」 町山智浩 著 2冊 連読 「2001年宇宙の旅」「タクシードライバー」「時計じかけのオレンジ」と言った 作品に込められた つくり手の意図を解説してしまう本ですから 純真で真摯な映画ファンにしてみれば 「余計なことを…」なのかもしれませんが ワタクシのような いいかげんで 無責任な映画好きには 結構楽しい本でした 様々な映画を語る時 あくまで著者の主観よりも シナリオの草稿や企画書 関係者のインタビューや当時の雑誌記事などを 客観的事実や情報に重きが置かれているので すんなりと受け入れられるのでしょう 「ロッキー」「E.T.」「未知との遭遇」など 定番過ぎて あえてもう見ることもないはずだった映画の見方が変わり 思わず もう一度 レンタルビデオ屋で借りたくなります 長年 信じ続けていたフェイバリットシネマの解釈を あっさりと否定されちゃう可能性もありです 個人的に 興味深かったエピソードは この本に登場する多くの映画が 何らかの形で1946年のアメリカ映画「素晴らしき哉 人生」 (監督:フランク・キャプラ 主演:ジェームズ・スチュワート) の影響を受けていたり 共通点を持っていると言うこと 「素晴らしき哉…」は アメリカに息づくスピリッツみたいなものを象徴する映画だってことなのかな
by MITOO_OKAMOTO1
| 2010-01-04 23:22
| BOOK
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